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The TARO Singers
「祈りのクリスマス・そして喜びのクリスマス」
会場:兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール(兵庫県西宮市)
出演:The TARO Singers
開演:19:00
プログラム
第一部
Quatre Motets pour le temps de Noel (F.Poulenc作曲)
O Magnum mysterium
Quem vidistis pastores dicite
Videntes stellam
Hodie Christus natus est
A Hymn to the Virgin (B.Britten作曲)
Lux aeterna (E.Elgar作曲)
Agnus Dei (S.Barber作曲)
第二部
雪の降るまちを (作詞:内村直也 作曲:中田喜直 編曲:猪間道明)
ちんちん千鳥 (作詞:北原白秋 作曲:近衛秀麿 編曲:P.Escande)
翼 (作詞・作曲:武満徹)
○と△の歌 (作詞・作曲:武満徹)
明日があるさ (作詞:青島幸男 作曲:中村八大 編曲:猪間道明)
遠くへ行きたい (作詞:永六輔 作曲:中村八大 編曲:猪間道明)
上を向いて歩こう (作詞:永六輔 作曲:中村八大 編曲:猪間道明)
第三部
Silent Night
Joy to the World
Angels we have heard on high
What Child is this?
Rudolph The Red-Nosed Reindeer
A Merry Christmas
アンコール
Salve Regina (F.Poulenc作曲)他 全2曲
エピローグ
Silent Night
「The TARO Singers」は1994年に里井宏次氏のもとに発足し、翌1995年より演奏活動を始めた。大阪を活動拠点に東京、神戸、京都での定期演奏会を催し、1999年のヨーロッパ公演では大好評を得たプロの室内合唱団である。今回は私が所属している「Tone Kunst Chor KOBE」で指揮・指導をお願いしているM氏の紹介で聴きに行くことにした。会社帰りということで、時間の調整が大変だったが、開演には何とか間に合い、全曲しっかりと聴くことができた。
第一部は後期ロマンから現代にかけての作曲家の作品。プーランクは「クリスマスのための4つのモテット」。あまり現代曲を歌ってみたいと思わない私でも歌ってみたい作品の一つである。エルガーは変奏曲にレクイエムの歌詞がはめられた「永遠の光」、ブリテンはダブルコーラスの「聖母賛歌」、最後はバーバーの「アニュス・デイ」の演奏。さすがプロと思わせる演奏だったが、ここ数日の気候のせいか高音域で発声が崩れることが多かった。特にソプラノにその傾向が強かったのは残念だった。ただ、フレーズの最後のおさめ方や16分音符の流れは勉強になった。最後の「アニュス・デイ」は個人的には厚みが少し足りない。ベストの状態ならもっと迫力のある演奏だったかもしれないが。
第二部の日本の作品が中心。若干線の細い演奏に感じることもあったが、中低音域を中心に安定した演奏を聴かせてもらった。武満徹氏の作品はピカイチである。彼の作品はTAROが一番いいと思う。最後の「明日があるさ」、「遠くへ行きたい」、「上を向いて歩こう」はちょっと意外な感じだった。できればもっと遊び心があってもよかったと思うが、それを求めるのは無理があるのかも。できれば譜面は外して歌ってほしかった。
第三部はクリスマスソング。半分はラターの編曲作品。曲目は知っているのは当然として、歌ったことのある編曲作品も多く、親しみをもって聴く事ができた。1曲が短いのであっという間のステージだった。
アンコールは2曲。そのうちの1曲はここでもプーランク。これを機会に彼の作品に興味を持ちたいと思う。最後は「きよしこの夜(ラター編曲とは別のバージョン)」を歌いながら退場し、会場の観客にも歌わせてコンサートは終了。非常に高尚なすばらしいコンサートだった。
芸文大ホールは決して響きすぎることなく、上品な鳴り方をしていた。今後、ここの舞台に上がる機会があるかどうかは不明だが、一度は上がってみたいと思った。
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