第44回演奏会
ルネサンスのア・カペラの響き
会場:カトリック阿倍野教会(大阪市阿倍野区)
開演:17:00
出演:ヴォーカル・アンサンブル ラルテ・フィオレンテ
プログラム
作曲:William Byrd(1540~1623)
(アンコール曲はTomas Luis de Victoria作曲)
第1部
Liber primus sacrarum cantionum
1.Difecit in dolore
2.Domine praestolamur
3.O Domine adjuva me
4.Tristitia et anxietas
5.Memento Domine
6.Vide Domine afflictionem
7.Deus venerunt gentes
8.Domine tu jurasti
第2部
Mass for Four Voices
Kyrie
Gloria
Credo
Sanctus
Agnus Dei
Liber primus sacrarum cantionum
9.Vigilate
10.In resurrectione tua
11.Aspice Domine de sede
12.Ne irascaris Domine
13.O quam gloriosum est regnum
14.Tribulationes civitatum
15.Domine secundum multitudinem
16.Laetentur coeli
アンコール
O quam gloriosum
大阪市阿倍野区を拠点に中川創一氏が主宰している声楽アンサンブル「ラルテ・フィオランテ」の演奏会。ルネサンス期の宗教音楽の美しさをより自然なかたちで演奏する団体で、約10名のメンバーで定期演奏会を活動の中心としている。年に3~4回演奏会を開催しているのだが、なかなか予定が合わなかった。ようやく今回聴きに行く機会が出来たので、会場であるカトリック阿倍野教会へ行くことにした。
今回はウィリアム・バードの「Liber primus sacrarum cantionum」と「Mass for Four Voices」。前者は半分ずつ第1部と第2部で歌い、後者は第2部の初めに歌うというスタイルだ。
彼らの演奏では最初の音は音叉を利用するスタイルで、声質はピンポイントを狙った細いもので、ノンビブラートである。教会での演奏を前提にしているので、決してフォルテでは歌わない。教会の響きをうまく利用したものである。
演奏については、最初は声が若干浮き気味で、アンサンブルが乱れた感があったが、プログラムが進むにつれてそれは修正されていった。女声7名、男声4名ではあったが、男声は強すぎるのか、女声が弱かったのか、若干のアンバランスを感じた。特にアルトが聴こえにくかったのが惜しかった。ただ、彼らの演奏はきっちり方向性が定まっており、どのような発声で歌うのかは非常に伝わった。もう少し女声の声量があればかなりいい感じになるのではないか。今、私が所属している「トーンクンスト・コア・神戸」が目指すものと同じだと思った。歌う立場だけではなかなか判らないものだったが、似たスタイルの演奏を聴くことによって理解できたのは収穫だった。
今回の演奏会で面白かったのは、アナウンスがないことと、私服で歌っていたことだ。特に緊張もせず、リラックスして聴けたと思う。
私にとってはこれから「トーンクンスト・コア・神戸」がどのような合唱団として活動していくのか、ちょっと考えないといけないかなと感じた。
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